母子家庭自立支援給付金とは?費用や対象者の条件&実務者研修までのおすすめ資格

離婚前も離婚後も、こわくてたまりませんでした。

「わたし1人の収益でやっていけるのかな?」って。

わたしは波のある在宅ワークだったから余計に。

大した資格とか持ってなくても、再就職とかできるんでしょーか?

って市役所に相談に行った時に知りました。

「母子家庭自立支援給付金」のことを。

「母」を本職にしながら、資格取得の勉強をすることが出来る。

日本はもっとシンママに冷たい社会だと思っていた。

でも本当に「母」をしながら勉強して、資格取得の学費とか無理なくまかなってくれるの?

その辺をつっこんで調べてみました。


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も・く・じ

母子家庭自立支援給付金とは?

母子家庭自立支援給付金は厚労省が推進する、ひとり親家庭のパパママの、経済的自立を支援する事業です。

厚生労働省が、各自治体と協力して就業支援をしてくれてるんです!

(父子家庭のパパ向けの父子家庭自立支援給付金事業もあります。)

母子家庭のママは

  • 就業経験が乏しい
  • 生計を支えるための十分な収入を得ることが困難な場合が多い

という問題を抱えていることが多いですよね。

そのため各都道府県・市・福祉事務所設置町村と協力して、

母子家庭(父子家庭)のママ(パパ)の経済的自立をサポートしてくれる制度があるんです!

各自治体によって事業内容が若干異なります。

シングルになって仕事に困ってたり、資格取得に興味がある方はぜひ、お住まいの自治体の相談窓口に確認してください。

ただし…母子家庭自立支援給付金の制度を設けていない都道府県もあるんです、残念ながら。

蓮、赤い服

その場合は、支給を受けることが出来ません…。

2種類の給付金がある

1.自立支援教育訓練給付金

  • 母子家庭のママ(父子家庭のパパ)の能力向上を支援する目的の制度
  • 対象の教育訓練を受講して修了したら、経費の60%(12,001円以上~200,000円上限)が支給される
    ※雇用保険法に基づく一般教育訓練給付金の支給を受けることができる者は、その支給額との差額を支給
  • 支給については、受講前に都道府県等から講座の指定を受ける必要がある

必ず事前に住んでいるところの自治体に相談・確認してからのスタートになります!

資格取得のための訓練や学校に行く前に、「ここで講座を受けてください」って自治体から指定があるんですよ。

2.高等職業訓練促進給付金等

離婚届を市役所に届けに行った時、役所の人に言われました。

「看護師さんとか介護士さんの資格とりたいですか?」って。

そう、ひとり親家庭のママ&パパが、看護師や介護福祉士等の資格取得のため1年以上養成機関で修業する場合に、給付金がもらえることがあるんです!

でも、子どもいながら仕事しながら、資格取得の勉強も…って負担大きいですよね。

そこで、修業期間中の生活の負担軽減のために、高等職業訓練促進給付金が支給されるんです!

特にお金のかかる、入学時の負担軽減のため、高等職業訓練修了支援給付金が支給されます。
ただし、自治体によりけり。

更に対象資格にも制限があります!

  • 就職の際に有利となるもの
  • 法令の定めにより養成機関で1年以上のカリキュラムを修行することが必要とされるもの
  • 都道府県の長が指定したもの

 

対象資格の例:看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士など(自治体による!)

参考:厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062986.html

この1年以上ってのもけっこうなネックです。

蓮、赤い服

半年で取得できる資格とかは該当外ってことですもんね。

費用はどのくらいもらえるの?

自立支援教育訓練給付金はどれくらいもらえる?

対象の教育訓練を受講して修了したら、経費の60%(12,001円以上~200,000円上限)が支給されます。

※雇用保険法に基づく一般教育訓練給付金の支給を受けることができる者は、その支給額との差額を支給

60%って実際どのくらい?というと…上のツイートのように、普通にパートとかするよりも多くもらえたりするんです!

高等職業訓練促進給付金等はどれくらいもらえる?

高等職業訓練促進給付金の支給額と期間
  • 支給額
    月額100,000円 (市町村民税非課税世帯)
    月額 70,500円(市町村民税課税世帯)
  • 支給期間
    修業期間の全期間(上限3年)

平成30年度より、当該給付金の支給を受け、准看護師養成機関を卒業する者が、引き続き看護師の資格を取得するために養成機関で修業する場合には、通算3年分の給付金を支給する

年間で言うと120万円の支給が(上限)あるってことです!

蓮、赤い服

ひとり親には救いの女神ですね!

高等職業訓練修了支援給付金の支給額と期間
  • 支給額
    50,000円(市町村民税非課税世帯)
    25,000円(市町村民税課税世帯)
※修了後に支給されます

対象者の条件は?

自立支援教育訓練給付金の対象者条件

  • 母子家庭のママ(父子家庭のパパ)
  • 現に児童(20歳に満たない者)を扶養し
  • 児童扶養手当の支給を受けている、または同等の所得水準にある
  • 就業経験・技能・資格の取得状況や労働市場の状況などから判断して、当該教育訓練が適職に就くために必要であると認められる

高等職業訓練促進給付金等の対象者条件

こっちは上記とちょっと異なります。詳しくは自治体にお問い合わせくださいね!

  • 母子家庭のママ(父子家庭のパパ)
  • 現に児童(20歳に満たない者)を扶養
  • 児童扶養手当の支給を受けている、または同等の所得水準にある
  • 養成機関において1年以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得が見込まれる
  • 仕事または育児と修業の両立が困難である

※父子家庭は平成25年度入学者から対象となりました。

うちは母子家庭で、生活はすごく大変だけど、何度もメディアなどで母子家庭の貧困が取り上げられているせいか「大変だよね」という周囲の理解はあります。

が、父子家庭ってどうなんだろう?って記事を書いてて思いました。

「男なら仕事みつかるでしょ?」って風潮だと、パパ苦労してるでしょうね。

子育てと仕事の両立が難しいのは、性別に関わらず、だと思います!

母子家庭のみならず、父子家庭にも支援が行き届くことを願います。

実務者研修までサポートのおすすめ資格5選!

ここではおすすめの資格を5つご紹介します。

  1. 準看護師
  2. 介護福祉士実務者研修
  3. 歯科衛生士
  4. 保育士
  5. 栄養士

1.准看護師

おすすめするポイントは以下の通り!

  • 2年間で取得できる(看護師より短期間)
  • 資格取得にかかる費用が(学費他)約100万円(看護師より安い)
  • 必要ならば、看護師にスキルアップできる
  • 学校によっては夜間部や平日午後のコースがあり、働きながら取得しやすい
  • 准看護師でも十分な働き口(病院や介護施設など)がある
  • 平均年収400万円くらい(看護師とそこまで差がない)

参考:佐原准看護学校(千葉県)http://www.katorimed.or.jp/school/bosyu.html

す・ご・く、ないですか?準看護師さん!

短期で取得できて、学費も抑えられて、昼間仕事や育児しながら学校に通うことができ、働き口に困らない。

しかも看護師さんと収入に差がない…いずれ看護師さんにステップアップできますし!

2.介護福祉士実務者研修

おすすめするポイント

  • 介護職として未経験から施設などで働き、実務経験(3年)を積みながら取得できる
  • 通信講座などもある(資格取得費用を工夫すれば安く抑えられる)
  • 未経験者でも取得できる
  • 介護施設中心に働き口が多く、困らない
  • 介護福祉士を受験するのに必須な重要資格のため、キャリアアップしたければ可能
  • 平均年収340万くらい

参考:ニチイまなびネット https://www.e-nichii.net/kaigo/column/02713.html

平均収入、めっちゃ多いですよね!

しかも高齢化の社会。ニーズもありありで、今後の就労環境の改善も大いに期待できそうです!

3.歯科衛生士

おすすめするポイント。

  • 夜間部などがある学校もあるので仕事との両立が可能
  • 大きな病院から個人経営の歯科までたくさんあるから働き口に困らない
  • 平均年収約335万円くらい

デメリットもちょっとあったので紹介いたしますね。

  • 養成学校に3年通う必要がある
  • 資格取得にかかる学費他は公立3年制100~150万円、私立3年300~350万円ほど

参考:新東京歯科衛生士学校 https://www.dh.ntdent.ac.jp/enter/expenses_2019

3年間と長いんです、学習期間が。

最低3年は、パートとかバイトとか他の仕事でつなぎながら、資格取得まで頑張らなくては。

でも、歯医者さんっていつの時代も廃れない職業として人気ですよね。

病気はがまんできても(しちゃだめだけどw)、歯の痛みを我慢できる人はいません。

歯医者のニーズはどこの町でもいつの時代でもとても高いから、歯医者関連の資格取得は長期的に見て、かしこい選択だと思います!

4.保育士

おすすめするポイント。

  • 通学(2年)か通信講座でも勉強できる=家事育児・仕事と両立しやすい
  • 資格取得までの費用が安い(通信講座ならば、10万円以内で資格取得可能
  • 保育士不足のため、就職口には困らない
  • 平均年収296万円くらい

参考:マイナビ保育士 https://hoiku.mynavi.jp/topic/2017/03/000077/

保育士さんも人気の資格です。

蓮、赤い服

わたしの友だちも、通信講座で資格を取得していました。

更に、働きながらステップアップもしていました。

働き口に困らないことと、今後ニーズの高い職種として、環境改善が見込めますよね。

5.栄養士

おすすめするポイント。

  • 学費は2年制専門学校で約100万円~150万円程度
  • 平均年収345万円
  • 病院・介護施設・学校給食センター・保健所など就職口あり

デメリットもありました。

  • 2年間昼間に通学
  • 夜間部がないので仕事を辞めて通学の可能性あり、生活費など貯金や貸付制度を利用して万全にして挑むべし

参考:キャリアガーデン http://careergarden.jp/eiyoushi/

昼間に学校に行くことが必須となるため、そこをクリアできるかどうかが鍵ですよね。

ただ、実生活にも役立つし、各学校や施設でニーズのある職種なので、一度資格取得をしちゃえば、長期的に人生の支えになる資格と言えます!

給付金を受ける際の注意点まとめ

自立支援教育訓練給付金は、20万円が上限です。

対象の教育訓練講座を修了しないと給付金がもらえません。

受講にかかる費用はひとまず先に自分で支払う必要があります。

自立支援教育訓練給付金は、講義を修了し申請の手続きをした後で振り込みされます。

この、振り込まれるタイミングをあらかじめ頭に入れておきましょうね。

一方で、高等職業訓練促進給付金は、事前に相談申請手続きをすれば毎月振込してもらえます。

(ちゃんと学校へ通っているか等、毎月の出席状況など報告する必要あり)

「給付金で賄えない」「先に支払うまとまったお金がない」といった場合は、

ひとり親家庭対象の貸付金や優遇措置を利用するといいですよ!

貸付金に関しても、自治体によって異なるため、市役所などで聞いて見ましょう!

参考

さいごに

またいずれの資格を取得するにしても、資格取得までの道のりを自分と子どもでどう乗り切るのか?

また、自分自身と子どもの希望や将来像とあっているかどうか?

をよくよく考えて検討することが大切です。

それから、

  • その資格を取るために学校へ行き卒業と同時に資格取得となるのか?
  • それとも別に試験を受ける必要があるのか?
  • 合格率はどの程度か?

など検討するポイントはその職種によってあると思います。

職業訓練自体その「出席率」を重要視するため、休んだ場合の補講などがないこともあるそうです。

そのため、子供が発熱して休まざるを得なかった場合や、

夜間部に通うときの子どもの預け先の確保なども考えていかなければなりません。

安定した職業について経済的な心配をせずに暮らすための資格取得ですが、

それなりのハードルを超えていかなければならないんですよね。

資格取得後に、生活が楽になることに希望を託して、計画的に進めていきましょう!

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