こんにちは。今回は、ひとり親がもらえる「返さなくていい奨学金」の申請方法と申請時期ともらえる額などをまとめてみました。
今回は大学生のお子さん向けの奨学金になっています。
お子さんが大学に入学、もしくはこれから進学するというひとり親世帯の親御さんはぜひ、参考にしてください。
も・く・じ
母子家庭向け、返さなくていい奨学金【1:日本学生支援機構】
- 毎月いくらもらえる?:入学金免除+最大約70万円の授業料免除+最大約78500円の返さなくていい給付金
- 申請時期:4~5月
- 募集人数:多数
- Webサイト:日本学生支援機構
毎年4月までに高校もしくは大学から申請書をもらい、必要書類をそろえて5月までに申込をします。
2020年からもらえる奨学金の範囲が拡大し、住民税非課税世帯やそれに準ずる年収の世帯に対しては、大学の授業料や入学金の免除に加え、通学や一人暮らしにかかる費用の多くをもらうことができます。
住民税非課税世帯で私立大学に自宅外から通う場合は、入学金と4年分の授業料の減免、そして91万円ほどの奨学金を4年間受けることができ、総額670万円もの出費を抑えられます。
3月には準備を始め、特に学生本人と世帯主のマイナンバーカードはあらかじめ取っておきましょう。
貸与型の奨学金もありますが、毎年多くの学生が、社会人になった途端に奨学金の返済に押しつぶされそうになっていることを見ると、なるべく給付型、つまり返さなくていい奨学金で検討しましょう。
母子家庭向け、返さなくていい奨学金【2:似鳥国際奨学財団】
- 毎月いくらもらえる?:5~8万円
- 申請時期:4~5月
- 募集人数:100名
- Webサイト:似鳥国際奨学財団
ひとり親に限らず、将来有望な23歳以下の大学生に、月額5万から8万円の返さなくていい奨学金を給付します。
家具屋の「ニトリ」の会社が行っている奨学金で、中学生から大学院、海外の留学生まで、勉強意欲の高い学生さんには優先して奨学金で支援をしています。
毎年4月から5月にかけて申込期間があり、5月から6月にかけてWebテストなどの一次選考、6月から7月にかけて性格検査などの二次選考、7月に面接の三次選考があり、9月にやっと結果が出ます。
そして10月からやっと奨学金を、1年間もらうことができます。
給付を受けている間は毎月A4レポート用紙1枚から2枚分くらいのレポートを提出する必要があります。
Jassoの給付型奨学金と併用できないのでご注意くださいね。
母子家庭向け、返さなくていい奨学金【3:みずほ農場教育財団】
- 毎月いくらもらえる?:30,000円
- 申請時期:3月~4月20日
- 募集人数:90名程度
- Webサイト:みずほ農場教育財団
ひとり親で、年収が400万円以下世帯向けの返さなくていい奨学金で、大学生は月に3万円もらえます。
この奨学金はなんと小学校から受けることができるので、ひとり親になった時点でまずチェックしていただきたいです。
ただ条件はきびしく、小中学校では学習塾に通っていることが条件となり、成績も、中学生なら4.0以上、高校生は4.5以上と、通信簿の成績がかなり高めになっています。
毎年3月から4月半ばに申請し、5月に二次審査があり、7月頃に奨学金を受けられるかどうかが決まります。
一度通ったら、その学校を卒業するまで支援が続きます。毎年3月に成績表のコピーを送るなど、学校成績を伝える義務があります。
二次審査では学校の推薦書や申請書など、そろえる書類が多いのですが、一次審査はWeb上で基本情報を記入するだけで簡単におこなえます。条件に合う方は、一次審査だけでもしておいて損はないと思いますよ。
母子家庭向け、返さなくていい奨学金【4:キーエンス奨学金】
- 毎月いくらもらえる?:8万円(4年間総額で384万円)
- 申請時期:2022年2月1日~4月8日
- 募集人数:500名程度
- Webサイト:キーエンス奨学金
キーエンス奨学金では大学の4年間、毎月8万円の返さなくていい奨学金をもらえます。
ただ、この奨学金はJassoの給付型奨学金と併用できないため、どちらか一方を選ぶことになります。
となると、ひとり親や困窮世帯は、Jassoの給付型奨学金の方が圧倒的に通りやすく有利なので、こちらの同時申請はできない可能性があります。
ただ、年収条件でJassoの給付型奨学金を受けられないことも多いので、その時は高額の奨学金であるキーエンスに申し込むといいでしょう。
かなり高度な論文を要求されるなど、ハードルが高いことでも有名ですが、家庭の年収条件がないことから、毎年人気の奨学金です。
母子家庭向け、返さなくていい奨学金【5:大学の奨学課】
- 毎月いくらもらえる?:奨学金による
- 申請時期:4~5月
- 募集人数:多数
- Webサイト:各大学の名称+奨学課
これまで紹介してきたのは、Webサイトを持っている有名な奨学金ばかりでした。
けど、専用ホームページなどはなくても、日本にある多くの企業が、毎年多くの大学生の授業料負担を減らすため、奨学金を給付しています。
小さい企業などになると、年間2~3名への支援になるなど、とても小規模です。 普通に大学生活を送っていたら、こうした小規模の奨学金情報はまず耳に入らないと思います。
それは、各大学の奨学課か事務になります。4月に大学に入学したら、大学の奨学課にいき、「今年の奨学金リストをください」と言ってみてください。
すると、驚くほどたくさんの奨学金情報が書かれたリストをもらえます。
普通に大学に行っていても、こんなに奨学金のチャンスがあるなんて誰も教えてくれません。知っている人だけが享受できる恩恵なので、ぜひ活用してみてください。
この「大学でもらえる奨学金リスト」は各企業が小規模にやっていて、受かる確率はとても低いです。
これらの奨学金に通るためには、出来る限り家庭の困窮度や、親類の少なさなどをアピールすると有利です。もちろん事実だけを書き、嘘はいけませんよ。成績や将来の有望性よりも、経済的に恵まれていないことをアピールすることで、より奨学金に通りやすくなるという経験者の声が多いため、申請する方はその点をご留意くださいね。
大学の奨学金リストを有利に勝ち取る方法は、こちらの記事に詳しくまとめたので、参考にしてください。
まとめ
- 日本学生支援機構
- 似鳥国際奨学財団
- みずほ農場教育財団
- キーエンス奨学金
- 大学の奨学課
今回紹介したのはこちらの5つの奨学金です。このサイトでは「こんな奨学金制度あるんだ…」と情報をえていただき、その先の詳しい情報はぜひ、元々の奨学金制度のHPなどで詳しくご確認くださいね。
今後もひとり親や困窮世帯に役立つお金の情報を配信していきます。
最後まで読んでくれてありがとうございました。