欧米では10歳前後でクレカ、老後資金、貯蓄の種類、住宅ローンについてなど、人生に必要なお金の知識を義務教育の中で学びます。
(参照元:アセットマネジメントOne)
…と聞いた皆様…大丈夫でしょうか?
私なんて18歳で大学に行くために一人暮らしを始めたときに、「クレカって何?」「ATM初めて使う…」「株って…怖い!」状態でした(笑)
日本人は金融リテラシーの低い国として世界でも知られていますが、お金の知識は生きていくうえで必須なので、欧米にならって子どものうちから、できる範囲で伝えていきたいという親も多いと思います。
今回は実際に我が家で中学生息子が読んでいる、「子供向けのわかりやすいお金の本」を12選紹介いたしますね。
対象年齢も独断でつけてみたので、お子さんの年齢に合わせて選んでいただければと思います。
も・く・じ
【アメリカでは10歳で学ぶ】子供向けの投資・金融の本12選!
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バビロン大富豪の教え(11歳~)
主人公の貧しい少年が、国で一番の投資家に、お金持ちになる方法を学んでいきます。時には命をかけ、底辺まで落ち込んで人生をかけてマネタイズを実践する少年の生きざまが、現代日本で古代文字を解析した男性に勇気と希望を与える。>>アマゾンでチェック
言わずと知れた子ども向け「お金の漫画」の筆頭です。子供向けのマンガだけど、ファンの多くは日本の大人たち…日本では義務教育の中でお金の授業がほぼ皆無なため、大人になって投資を学ぶ人が入門書としても愛読しています。古代バビロンの頃から、金融に関する法則は全く変わっておらず、現代でも十分通用する「金持ちになるノウハウ」が惜しげもなく描かれています。
うちの長男は小5の時に読んで「わかりやすい!」と言っていました。
マネーという名の犬(12歳~)
ドイツのキーラという12歳の女の子が主人公。キーラの両親は住宅ローンに疲弊してケンカばかり。キーラはある日白い犬を拾って「マネー」と名前を付けます。マネーはキーラにだけ心を開いて、人間の言葉で投資について語りかけてくるのでした。「キーラ。君はこのままだと、両親みたいにお金で苦労する人生になるよ。」と、そしてマネーは、お金についてキーラに手ほどきをし始めました。>>アマゾンでチェック
主人公の女の子を中心とした小説スタイルで、マネーリテラシーを高める目的で書かれた本です。著者が外国人のため、日本の金融事情とは若干異なる個所もありました。しかし監修しているのがあの村上ファンドの村上世彰さんで、わかりやすく金融の解説が描かれています。文章も簡単でよみやすく、小説っぽい内容と絶妙なイラストに織り交ぜて、金融のことが詳しく描かれています。
「貧乏人がいつまでも貧乏で、いったん金持ちのルートに乗るとどんどんお金が集まってくる仕組み」が頭に入ってきます。チーズはどこへ消えた?の別小説バージョンってイメージなので「チーズ…」が好きな方はこれもおすすめ(笑)
個人的にはこっちの方が好き♪マンガ投資本とか渡すくらいなら、この本の方がよほどわかりやすくて面白く読んでくれます。
初めてのお金の教科書(12歳~)
お金とは?税金とは?紙幣とは?物の価値はどう決まる?と身近な問題をあげながら、子どもにもわかりやすく図解してある。>>アマゾンでチェック
池上彰さんの子供向けのお金の学びがたくさん書かれています。紙幣とは?税金とは?そもそもお金とは?という、本当に入門の中の入門を絵でわかりやすく解説してあるので、小学生でもスラスラと読むことができます。しかし…今回紹介している多くの本は「お金の知識に自信のない大人」も入門書として一緒に楽しめるのですが、この本は確実に「子供向け」なので、大人が読むと「退屈な絵本」的に感じるかもしれません。
小学生で株や為替に興味のある子どもに渡してあげると、「金融」の外郭をぼんやりとつかんでくれるでしょう。
インベスターZ(12歳~)
高校に首席で合格した生徒が毎年選ばれて、その学校のすべての運営費を投資によって稼いでいくというストーリー。
「うちの子漫画しか読まないから…」というお宅にはこの漫画がおすすめです。あのドラマでもヒットした「ドラゴン桜」の作者が書いた、わかりやすい投資ストーリーです。臨場感たっぷりでどんどん読み進められます。しかし対象年齢は高校生から~という内容なので、中学生には読みにくいですね。大人にとっても投資のきっかけとなる読み物なのでよかったら。ただし、子どもがマージャンや投資をいきなり始めたがるかもしれないのでご注意を(笑)
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お父さんが教える13歳からの金融入門(14歳~)
株、投資、ファンド、債券、金利、税金についてわかりやすく解説。そもそも企業がなぜ株式を発行するか?という疑問がきれいに解決する。ゆくゆくはマネタイズをしながら生きていってほしいという父の願いをこめてある。>>アマゾンでチェック
アメリカの子供向けの投資やクレカ、株や為替にビットコインについて学べる本です。アメリカの金融についての解説なので、日本とは金融事情が違うことも頭に入れておくといいです。
実際に読んだ息子によると、ちょっと難しそうな感じだったので、タイトルの13歳~よりも一個年上の14歳~くらいから読むといいでしょう。そもそも、アメリカの子供たちは11歳までに基本的な金融知識を義務教育の中で学んできています。更にはディスカッションの多い授業形態の中で、お金についての予備知識がある状態での「この本」なので、13歳でもスッと入れるんでしょう。
これを読む前に、親御さんがお子さんに、簡単でいいので株や為替、ビットコインや投資やクレカの仕組みについて話してあげるといいかもしれません。
「親もお金の知識、ほとんどないわ…」という方は「池上彰の初めてのお金の教科書」からスタートしましょう。
これ読んでも、専門書読んでも、ビットコインに投資するメリットがやっぱり未だにわからない私はバカです…
チーズはどこへ消えた(14歳~)
資本社会で生きる人間を「チーズを食べたいネズミ」に例え、ただチーズを食べつくすのではなく、一生豊かなチーズを食べ続けるためにどうすればいいか?を説く。>>アマゾンでチェック
言わずと知れた金融本の代名詞のような「チーズはどこへ消えた?」は、読んで拍子抜けするほどに簡単な絵本です。
「有名な金融本だから、難しいに違いない…今はやめておくか…」なんて思ってる方、気になるなら今すぐ買って読んでください。10分で読める絵本ですから。
金融本というよりは、「資本主義とは」という内容に感じられる本です。話の中のチーズを食べたいネズミたちはまんま、サラリーマンとして一生企業に勤める人を指しているんじゃないの?と不愉快すら感じました。そして「こうなっちゃいけない」と思わされるように仕上がっています。
金融に無知で一生社畜でいるのは確かに嫌ですが、金融知識を持って自分の適性としてサラリーマンを選択することは何ら悪い事ではないので、子どもが誤解しないように細くアドバイスをできたらいいなぁと思いました。被雇用者や労働者があっての社会なので、「労働者は一生貧乏でバカだ」という間違った認識だけは植え付けたくないですね。
絵本的内容ですが、そこに描かれた経済状況を把握するためには中学生以上になってから読むといいです。
14歳からのお金の話(13歳~)
お金とは?物の価値はどう決まる?株式会社の意味と、社会での立ち位置。税金、年金や為替の初歩について。>>アマゾンでチェック
「池上彰の初めてのお金の教科書」と似通った内容でもありますが、大人の金融初心者が読むならこちらの方がおすすめです。14歳から~とありますが、小学6年生くらいからでも十分理解できる内容で、「さすが池上さん!」と言いたくなります(笑)
需要や供給の中でお金がどのような役割を果たしているか?物の価値はどのように決められるか?が、スルスルと頭に入ってきて、社会の中の自分の立ち位置が俯瞰して見えるようになります。中学生のうちにぜひ、子どもたちに読んでほしい一冊です!
挿絵の4コマ漫画が子どもは大好きです(笑)
いま君に伝えたいお金の話(15歳~)
「お金ははしたないもの」「汚い物」「子どもはお金のことは気にしない」などという風潮があるが、お金は生きている間中ついてまわる大問題なので、人生の早いうちからしっかりと基礎を学ぶべきである。お金には「何かを計る」「価値を知る」「貯める」という3つの使い道があり、「お金」こそが「お金」を生み出す金の卵なのだ。>>アマゾンでチェック
村上ファンドの村上世彰さんが、ダイレクトに15歳向けに書いた金融の本です。中学生のうちにこの内容くらいは最低頭に入れておけば、大人になって保険やローンを組むときに、ホイホイ言いなりにならずに、損得を考えられるようになるのでおすすめです。
文体はわかりやすく読みやすいですが、内容は金融関連なので、中高生向けの難易度ですね。日本社会で生きていく中で役立つ知識が凝縮しているので、「お金のこと知りません…」という大人にもおすすめしたい本です。ささります。
父が娘に語る経済の話(17歳~)
経済格差、市場と経済の違いとは?利益と借金、労働力とは?ビットコインについて。>>アマゾンでチェック
世界を股にかけた投資の話で、歴史や経済の学びとしても大いに役立つ一冊です!しかも読みやすくて小説テイストでわかりやすい!
2020年に初めて読んだけど「こりゃ良本だ!」とすぐさま本棚に収めました。数年後も色あせず読めるだろうと予測できる内容なので、高校生になった息子たちのために本棚にキープしておきます(笑)。
この本の一番いいところは、「父が娘に語る」というタイトル通り、内容に道徳的な雰囲気が含まれているところです。「さぁ!この本を読んだら今日から一緒に大金持ちになろうぜ!」ではなく、「生活や家族が一番大事。人生で困らない程度にお金は短時間で賢く運用しなさい」的な感じなのです。「お金お金!」とがつがつしていないところが品性があって好きです。
内容は最終的には2020年に爆発的に流行った「米国株投資」への誘導が強く感じられます。薦める理由は理解できるものの、この一冊だけで気軽に米国株に手を出さず、他の米国株関連の本も複数目を通してから決めてほしいなと思いました。高校生でバイトなどで稼ぎがあるお子さんであれば、これを読んだらすぐに「俺米国株始めるわ!」となってしまいそうなほどに、米国株の魅力が良くも悪くもふんだんに描かれていました。
アメリカでは同世代の子供たちの中で、普通に株投資している子も少なくないんだろうなと~教育格差を感じる内容でもありました。
金持ち父さん貧乏父さん(17歳~)
ロバートキヨサキの自伝に始まり、「実の父→優秀なサラリーマン(貧乏父さん)」と「金融のことを教えてくれた知り合いのおじさん→マネタイズに成功した投資家(金持ち父さん)」になぞらえて、被雇用者がなぜ一生働き続けて貧乏なのか、投資家はなぜ仕事をしなくても裕福になり続けるのかを分かりやすく説明。>>アマゾンでチェック
株や投資をしたいのなら、まず読むべき一冊です!内容の明快な読みやすさや、大枠の「投資について」を理解できるうえに、熱い「投資魂」が生まれる名作でもあります。
始めてこの本を手に取った18年前から色あせることなく現代でも十分通じる内容なので、中高生から始める「お金入門書」として自信をもっておすすめできます!
作者のロバートキヨサキさんが思いのほか早世されたこともまた、「人生の早いうちから家族とゆっくりできるマネタイズ」の必要性を感じさせてくれたものです。人生で一番大事なのは家族で、家族と過ごす時間を多く持つためにお金に自動で働かせよう!…という意識になります、自然に。
30代40代の子育て真っ最中に、我が子が進んで育児に参加できる男性になるために、絶対に人生で読んでほしい一冊です。
バカでも稼げる米国株高配当投資(18歳~)
なぜ米国株が他の投資に比べておすすめなのか?なぜ米国株が「バカでもできる」のか?どの米国株を買えばいいのか?>>アマゾンでチェック
タイトルをみると「くっ…」と思って買いたくなかったけど、買ってみるとめっちゃ使える米国株売買の実用書でした。読みやすい文体なので中学生でも読めると思いますが、これを読んだらすぐに米国株を買わずにいられなくなるような内容なので、バイトを始めた高校生からおすすめします。
なぜ米国株を買うべきなのか?米国株のうち、どういう時期にどんな種類を選ぶべきか?までもテンポよく解説しているかと思いきや、「それらを踏まえて僕が持っている株はこれです」と銘柄公開しているので、バカの私は「何も考えず、この人と同じのを買おう…」となっちゃってます(笑)
米国株投資を始める一歩手前の人におすすめの実用書です。
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(17歳~)
お金とは?老後資金について。金融・投資について。>>アマゾンでチェック
上記に紹介してきた本に比べると、固めのお金の教科書です。読んでみて「日本は高校生の時点でこんなにも金融教育に後れを取っているのか…」と悲しくなってきました。とはいっても文体は読みやすく、高校生なら十分にスラスラ読める文章です。
ファイナンシャルプランナーの3級資格試験を受ける前の、勉強前に読むといいかも。
アメリカでは小学生のうちにお金の基礎を身につけ、中学生でも義務教育の中でマネー知識を身につけていくので、この本が読めるのでしょうが…。日本の高校生でお金の教育全くなし!という方にはまず「チーズはどこへ消えた?」「金持ち父さん貧乏父さん」「13歳からの金融入門」「池上彰の初めてのお金の教科書」「マネーという名の犬」あたりを読んでから、この本を読むといいでしょう。
入門知識は最低でも頭に入れた状態で読むことで、より経済や金融について頭に入ってくると思うので。
「海の向こうのライバルたちが理解できている内容」と思えば、お子さん自身も意気込みをもって読んでくれるかもしれません(笑)
13歳がおすすめの投資本・順位表
上に紹介した12冊のうち、8冊を読んだ長男が順位をつけてくれました!
ちなみにランクインしなかったのは「インベスターZ」と「13歳からの金融入門」です。子どもはやっぱりスラスラ読める内容、特に池上彰さんが強いな~という印象ですね(笑)
金融教育を受けていない我々大人も、改めて勉強になる優しい入門書感覚なので、親子でぜひ一緒に読んでみてくださいね♪