
養育費って子どもが親に請求するものなのに、「わかれた伴侶に取られる」と勘違いしている人いますよね。
離婚の際、夫婦間で養育費の取り決めをしていたにも関わらず、
途中で止まってしまたり全く支払ってもらえず、
生活が苦しくなってしまう母子家庭が後を絶ちません。
うちは算定表に従った額を振り込んでいただいていますが…
「いつ止まるかわからない」「あてにはしない」といいながらも、やっぱり生活を支えてくれています。
相手の都合で急に養育費が止まったら、生活できるのだろうか?
常にそんな不安と隣り合わせ。
そこで今回は、同じ不安を抱えているママたちのために、
養育費が未払いの時にどうすればいいのか。
給料差し押さえとか本当に出来るの?
ってところを調べてみました。もちろん手順方法も!
も・く・じ
養育費が未払い…どうすればいい?
離婚後に養育費が支払われず悩んでいる方。
もしそれで、本当に生活が出来ない!
子どもの学用品も買えない!食費も苦しい!って方は、
給料差し押さえ方法を検討してみてはいかがでしょうか?
差し押さえって言うと、なんか乱暴な手口に聞こえて気が進まないって方もいるかもしれませんが…

わたしもちょっと気持ちわかります。
いざというとき「差し押さえ」を私は出来るんだろうかと不安になりますもん。
調べてみたら、けっこう簡単にできそうでしたwwww
給料差し押さえが簡単かどうかも、離婚夫婦のケースによります。
私のケースだけじゃなく、色々なケースでの方法を調べてみたので、参考にしてくださいね!
養育費未払い…給料差し押さえって?
養育費未払いで生活に困ったら、最後の手段として元伴侶の給料差し押さえを強制執行して、
養育費確保ができるかもしれません!
給料の差し押さえでは、未払い分はもちろん、
今後の養育費も差し押さえておくことが可能です。
未払い⇒差し押さえ⇒翌月も未払い⇒差し押さえ…なんてことを繰り返す必要はないんです。
養育費の取り決めをしている離婚夫婦の割合
厚生労働省における平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告書によれば、
養育費の取り決めをしている割合は、42.9%。
…子どものいる離婚夫婦の半分以下です。
そのうち文書での取り決めが73.3%、口頭での取り決めが26.3%となっています。
しかし、その取り決めをしてもきちんと払われていないケースが多くあります。
そして、養育費が未払いでも、差し押さえせずに何もしないケースも、残念ながら多いんです。

シンママ…「私が頑張れば!」って仕事詰め込んでるんだろうな~と思うと、切ないです、ホントに。無理しすぎないで!
ちなみに離婚後養育費を1度も受け取ったことがない人に関しては56.0%にも及びます。
参照元URL:厚生労働省
離婚時に、養育費に関して取り決めが合った場合
いざ自分がそんな状況になった時。
どのような対処をすればよいのでしょうか。
「離婚公正証書」や「調停調書」「和解調書」「判決書」などの、
「債務名義」があれば、養育費が未払いになった時に、給料を差し押さえることが出来ます!
ここで注意…!
離婚をするときに養育費に関しての取り決めがあった場合と、なかった場合に対処の方法が変わるんです。
- 取り決めをしていた場合…養育費未払いのときの給料差し押さえが可能!
- 取り決めをしていない場合…未払いでも差し押さえが出来ない。⇒調停とか
上記のような債務名義で養育費の取り決めをしていた場合は、
未払いの分を相手に請求することが可能です。
調停をせずに相手の財産や給料を差し押さえることが出来るんです。
離婚時に取り決めがなかった場合
問題は、債務名義での取り決めがなかった場合です。
離婚する時に、「毎月の養育費を、どっちがいくら、どのように支払うか」ってのを公正証書とかで取り決めしてない場合ね。協議離婚で口頭で相談したことを、書面化することがとっても大事です!
この場合は養育費未払いの時に、すぐに解決できずに手間がかかります。
1.家庭裁判所で調停
まず、家庭裁判所で「養育費調停」を申し立てます。
その際は調停委員を通して養育費の話を進めます。
家庭裁判所の定める養育費の算定基準がありますので、それに沿って養育費の金額を決めます。
決まり次第、調停証書が作られますので、その後やっと強制執行できるようになります。
万が一調停でまとまらない場合には審判へ持ち越します…。
2.審判に持ちこし
審判になると裁判官が養育費の金額を決めて相手側に支払い命令を下します。
その審判書があると強制執行できるようになります。
が、これはめっちゃ時間がかかります。
仕事を休んで家庭裁判所に何度か出向くことを考えると…
やっぱり、離婚時にきっちりと公正証書に養育費に関する取り決めをしておきましょう!

止むを得ないこともあるんだけどね。出来る範囲で!
養育費の請求に応じられない時は?
相手が請求に応じないときは、養育費の支払い契約をもとにして裁判所に支払請求をしたり、
公正証書契約に基づいて支払い義務者の給与を差し押さえる強制執行の手続をすすめます。

なんかもう、こんなことさせないで…って感じなんだけどTT
養育費は過去に遡って請求できる?
養育費未払いの場合、過去の分も請求できるかというと、難しいことが多いです。
過去にさかのぼって請求が出来ないわけではないのですが、
現実的にはいくら養育費が義務とはいえ、
過去の養育費すべて請求は、相手側が応じない限り難しいことです。
相手方も毎月いくらならギリギリ払えても、まとめて数十万円となると、用意するのも難しいですもんね。
ですので養育費未払いの場合は、早めに請求することが大事です。
こうしてみると、何度も言うけどやっぱり養育費の取り決めは、
離婚時にきちんと書面を作成することが必要となってきます。
養育費が未払いの時の、給料差し押さえってなに?
養育費が未払いになった場合、債務名義があれば相手の財産を差し押さえること(強制執行)が出来ます。
これは、相手が再婚した場合も同様です。
財産とは、給料・ボーナス・預貯金・現金・投資信託・株式・車などが当たります。
特に有効でよく聞くのが、未払いしているほうの給料。
相手がどんな形態で働いていても差し押さえの対象となります。
もちろんボーナスも対象となります。
一度差し押さえてしまえば、あとは自動的に会社の給料から支払いをしてもらえるので確実です。
っても、請求する方も子どもを抱えた苦しい生活があるからやっていること。
人からお金を「強制執行」でとろうなんて思っていないのに…
養育費って、赤ちゃんが生まれたら、ママが授乳するのと同じような感じだと思うんです。
自分が生み出した命が、成人するまでは生活を支える手伝いをする…
と思って、なるべく養育費を未払いにしない心がけを、お願いしたい。
けど、実際に未払い件数が多いのは、元伴侶が無情な人間だからってだけじゃないよね、きっと。
生活が苦しい場合もあると思うんです。
話し合いや、お互いの状況を思いやった解決法があれば一番ですよね。
養育費を払わない理由
決められた養育費が払われないのは以下の理由が考えられます。
- 養育費の支払いを忘れている
- 養育費の支払いを拒否している
- 養育費の支払い能力がない
一番の問題は最後の「支払い能力がない」です。
無い袖は振れないということになりますよね。
また、差し押さえを行っても給料の全額を差し押さえることはできません。
相手の給料の中から「税金」「社会保険料」「通勤手当」などを引いた金額の2分の1は、差押え禁止となります。
弁護士を立てた場合の弁護費用は?
弁護士を立てた場合、相手に弁護士費用を請求することはできません。
申立てにかかった費用を相手に請求することは可能ですが、
弁護士費用はご自身で負担することになります。
給料差し押さえを強制執行する方法!
給料を差し押さえるにはまず相手の職場が分からないといけませんよね。
相手の職場が分からない場合には、なんとまず、探偵に依頼して探してもらうんです!コナンです。ホームズです!
注意してほしいのが、弁護士を立てたからと言って弁護士が相手の会社を探すということは、ないということ。

探すのはコナン。
コナンが元伴侶の職場を見つけてきたら、そこからが弁護士さんの出番です!
給料差し押さえに必要な書類
必要書類としては以下の通りになります。
- 離婚訴訟をしたりして相手に養育費の支払い命令が出た場合にもらえる判決書
- 裁判所で離婚調停をしたりして調停が成立した時にもらえる調停調書
- 離婚の際に離婚協議書を作成してもらえる公正証書
公正証書の場合は公正証書の正本が必要になるので、お持ちでなければ公証役場に交付請求します。
1枚250円です。
給料を差し押さえるには、相手の勤務先はもちろん、住所、代表者名など記載する必要があります。
差し押さえまでの流れ
差し押さえの方法の流れは以下の通りです。
まずは「債権差押申立書」を作成します。
申立ての際には収入印紙が4000円程度、郵便切手が2500円程度費用が掛かります。
債務名義と申立書以外にも必要書類があります。
- 申立書の目録の写し
- 執行文・送達証明書
- 相手の勤務先の商業登記簿謄本
- 相手の住所が変わっている場合には相手の住民票
- 当事者目録・請求債権目録・差押債権目録など
裁判所やケースによって違う場合がありますので、詳しくは裁判所の方に問い合わせてみてください。
準備が出来たら、裁判所に対して強制執行の申し立てをします。
申し立ての場所はどこの裁判所?
申立てをする裁判所は、相手方の住所を管轄する地方裁判所になります。
申立てが完了すると、裁判所から相手方と、相手の職場に対して差し押さえ命令が送達されます。
申立て人のところには送達通知が送られてくるので、必ず確認しましょう。
ここで注意したいのが、裁判所はここまでってこと!
注意:話し合いは自分でしなきゃいけない!
取り立て方法については、債権者自身が自分で話をしなければいけなく、
裁判所が取り立て方法に乗り出してくることはないんですよ…。

えええぇ…こんな半端なところで下ろすんですか?タクシーの運ちゃん!って感じですよね…トホホ。
取り立ての方法は、自分で相手の勤務先の会社に連絡し、
相手の職場と直接話し合いどのような方法で受け取るのかを決定します。
給料から債権者の口座に送金して欲しい場合には、自身の口座番号を伝える必要などがあります。
差し押さえ請求を無視されたら…
相手の職場が家族経営だったり、特別に社長と仲が良かったりして差し押さえ通知が届いているにも関わらず支払いされないことも考えられます。
その場合は、会社に対しての「取立訴訟」を起こすことが出来ます。
この取立訴訟で勝訴すれば、会社の売掛金や不動産などの会社の財産を差し押さえすることが出来ますので、諦める必要はありません。
養育費が無事に振り込まれた後に、やること!
養育費が振り込まれたら、裁判所にその旨を伝える為に取立届(完了届)を提出します。
コレやっとかなきゃ。
最低でも2~3回は裁判所に行く必要がありそうですね。
審判とかだともっとか。
平日の昼間に会社を休んで2~3時間…
離婚する時に、めんどうで時間がかかっても、公正証書を作成する価値は、あります!
私は法テラスから⇒地元の弁護士さんに作成してもらって、
公正証書作成費用5万円くらいと、弁護士費用10万円くらいかかりました。
弁護士費用のほうは分割で毎月5,000円ずつ支払いました!参考まで!
まとめ
以上のように養育費の未払いに関して取り立てる方法はあります。
当たり前のように養育費を支払わない人がたくさんいます。
それ以上に、当たり前のように、「支払われないことを受け入れて、請求しない人」もたくさんいます。
お気持ちよくわかります。
夫婦として生活していたから、相手の生活も決して楽ではないって知っているので、
私もいざというとき差し押さえるかどうか…迷います。
そうならないように、猛烈に仕事をしています、今。
いざというときも、自分の力で子どもを支えられる!って、母の意地でしょうか。
わかれた元夫に頼ることが「弱さ」や「情けなさ」「他力本願」に感じられることもあって、いざというとき本当に給料差し押さえをするのか、まだ迷います。
けどね、養育費はあくまでも子供の生活、そして命を守ることにも値するもの。
ぎりぎり生活が出来ているうちとは違って、毎日の食事や学用品に困る場合は、差し押さえましょう。
それは「悪」じゃない!
当然の権利なんです。ママ(パパ)の権利ではなく、当然の、子どもの権利なんです。
相手の勤務先や口座の情報さえ特定できれば自分でもできますが、書類の作成など自身で行うのは非常に難しい部分もたくさんあります。
早めに専門の方に相談するなり協力を得て行動してみましょう。
頑張れシンママ!
負けるなシンママ!
以下の記事もごらんください!