【2023最新】高校生向け奨学金・返済不要の7つと、貸与型2つを紹介

こんにちは。

高校にかかる費用は無償化になったと言われていますが、授業料以外にも払うお金がたくさんあり、子どもが高校生になると結局はお金がかかりまくる…と嘆く親御さんも多いですよね。

特にひとり親や困窮世帯では、お子さんが私立の高校に行きたいというと焦ります。

そこで今回は、国による高校無償化制度と、合わせて利用できる、高校時代に受けられる奨学金や金銭的援助団体などをまとめてみました。

申請すればもらえるのに、申請しなければもらえないお金ばかりなので、該当するものがあれば、臆せずどんどん申請してください!

蓮

そうすれば、お子さん自身が満足いく学校に行かせてあげられるかもしれません。

今回の情報は2022年1月12日時点でのもので、今後制度改変の可能性があることをご了承ください。

「申請しなきゃもらえない、高校生向けの給付型奨学金7つと、無利子の貸付金制度2つ」を紹介いたします。

も・く・じ

1:国による就学支援金

いわゆる「高校無償化制度」と呼ばれるもので、国が授業料を学校に直接支払ってくれる制度です。

公立私立問わず、世帯年収が約910万円未満の世帯の子どもが対象となります。

私立高校は授業料も余計に多くかかるため、世帯年収590万円未満の世帯の子どもには、更に加算した授業料・最大年間39万6000円が給付されます。

2020年の4月から、私立高校に対する無償化制度の金額が大幅に増えたのです。

この無償化制度を利用するためには、高校に入学してすぐの4月に、必要書類を学校などに提出して申請を自ら行う必要があります。

学校で配布される申請書の他に、マイナンバーカードも必要となるので、高校入学までに取得しておくとスムーズに進みます。

参照元:文科省HP

2:高校生等奨学給付金

1番の授業料の支援だけでは、高校生活はやっていけません。

他にも教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、教科外活動費、生徒会費、PTA会費、入学学用品費、修学旅行費等、高校生活の中では別途お金がかかります。

そこで、住民税非課税世帯や生活保護受給世帯を対象に、そうした授業料以外にかかるお金を給付してくれる制度があります。

この表のとおり、年間で最大15万円の給付金がもらえます。

対象者は住民税非課税世帯と生活保護世帯、そしてその年に急に収益が落ちて困窮している家計急変世帯の生徒です。

この制度も、高校に入学してすぐの4月頃に学校などから案内書をもらって、お住いの都道府県に申請することになります。

授業料の無償化制度の申請と同時期に、2つの申請を行わねばなりませんのでご注意くださいね。

参照元:文科省HP

3:夢を応援基金(ひとり親家庭支援奨学金制度)

コンビニのローソンのレジ横などで募金を募っている、ひとり親世帯向けの給付型奨学金です。

中学3年生から高校3年生まで月額3万円をもらうことができます。もらえる期間は1年間なので、高校3年間毎年申請を繰り返す人もいるようです。

毎年3月頃に申請要項がホームページにアップされているので、4月の申請期限に遅れないよう申し込んでくださいね。

ローソンでひとり親向けの奨学金あるってホント?申請方法や時期や額、資格について

4:似鳥国際奨学財団

目標をもって学業を取り組む高校生に向けて、毎月4万円の給付型奨学金をもらえる制度です。

蓮

漢字だとわかりにくいけど、家具とか売ってる「ニトリ」がやってる奨学金です。

募集人数が全国で150人という狭き門で、奨学金を受けている1年間、毎月レポートを提出するなどの義務があります。

この奨学金は大学生も受けることができ、更になんとひとり親世帯の中学生も受けることができるので、小学6年になったら申請を検討して準備しておきましょう。

似鳥国際奨学財団の高校生向けの奨学金の申請は、毎年11月頃締め切りで、他の奨学金のように春の申請ではないのでご注意くださいね。

参照元:似鳥奨学財団HP

5:古岡奨学会

高校生活で年間約242000円を給付してくれる奨学金制度です。

母子家庭の子ども向けの奨学金で、毎年9月頃に申請締め切りです。

参照元:古岡奨学会

6:みずほ農場教育財団

ひとり親で、年収が300万円未満の世帯向けの給付型奨学金です。

小学生から大学生までを広く対象としているので、ひとり親世帯の親御さんは要チェックです。

小学生を対象にした奨学金はなかなかないのですよね。

義務教育と言われていても、小学校時代は給食費の他に修学旅行の積み立て費、習字セットや絵の具セット・ジャージ代など年間約10万円ほど教育費がかかると言われています。

この奨学金は1度申請すれば、その学校を卒業するまで受けることができるので、ひとり親世帯で条件に合う人は、お子さんが小学校入学時から忘れずに申請するようにしてくださいね。

毎年3月頃に申請が始まり、1か月間で締め切りとなるので、準備しておきましょう。

高校1年の年に申し込めば、3年間、毎月15000円の給付型奨学金を受けられます。

ちなみに大学以降は月に3万円の給付となります。学校が変わるたびに申請の必要があります。

参照元:みずほ農場教育財団

7:あしなが育英会

病気や災害などで親を亡くした子どもや、親が重度後遺症障害で働けない子どもを対象に、貸す奨学金ともらえる奨学金をセットにした制度です。

蓮

親がいない子どものための奨学金です。

どちらか一方だけということはできず、申請すれば必ずセットでの奨学金を受けることになります。

無利子で保証人は親でいいため、普通の貸付金に比べるとだいぶ楽に返済計画を立てることはできます。

月額最大5万円の奨学金を受けることができ、中3の時に予約申請することで、私立高校の入学一時金も30万円まで借りられます。

最大で高校3年間で約180万円の奨学金を受けられます。

その半分くらいが貸与型奨学金なので、20年をかけて返していかねばなりません。返済時に仕事がないなどの経済的理由があれば、返済猶予など良心的に対応してくれます。

毎年7月、12月、2月の3回申請を受け付けているので、中学3年生で私立高校を検討しているならば、早めにチェックしましょう。

参照元:あしなが育英会

8:生活福祉資金

社会福祉協議会が実地する、貸与型の奨学金制度です。

奨学金と名がついていますが、借金なので返済する必要があります。年間を通して随時受け付けており、申請から審査に長くて2か月ほどかかると言われています。

無利子なので町の金融業者などよりは良心的なので、知っておくといざというとき助かります。

こちらの別動画でも紹介しましたが、東京都では中3や高3の生徒を対象に、塾費用や受験費用を貸してくれ、見事合格すれば返さなくていい「受験生チャレンジ支援貸付事業」などもあります。実質塾費用や受験費用をもらえるということです。

都道府県によりどのような内容の制度があるかは変わるので、お住いの都道府県の社会福祉協議会に電話して聞いてみるといいですよ。

「国は若者のために何もしてくれない」という声は多々ありますが、公的機関からわざわざ声をかけてはこないだけで、自分から探して問い合わせて申請することで、受けられる支援制度はたくさんあり、特に教育関連は手厚くお金を受けられることが多いです。

「国から困窮者に、こうした制度を積極的に声をかけて教えてよ!」と思われるかもしれませんが、行政にそこまで綿密な国民1人1人の状況を把握する力はないので、「困ったら自ら情報収集する」という意識を持つことが大切です。

このサイトでも申請すればもらえるお金の情報を多数配信しているので、参考にしていただければと思います。

参照元;生活福祉資金

9:母子父子寡夫福祉資金貸付

こちらは厚生省管轄の、全国のひとり親世帯向けの貸付金制度です。子どもが進学する際の貸与型奨学金として受けることもできます。

申請窓口は市役所の子ども福祉課です。融資なのでちゃんと個室対応してくれる役所が多く、市役所で人目にさらされて申請するなどと言うことはありません(あったとしたら、それが困る旨も伝えて配慮してもらえるよう頼むといいですよ)。

ただ、こちらは3月頭の高校の合格発表の後に申請して、家庭訪問や保証人への書類確認などの事務処理に時間がかかり、最短でも借入金を受け取れるのが3月末になります。

高校の制服代など初期費用の15万円くらいに間に合わないよ!と言う場合は、時期を早めてもらえるよう窓口に頼むといいです。役所の担当スタッフさんによっては、借用書の前に面談などの事務処理を終わらせて、合格発表の後にすぐに支援金が受け取れるよう急いでくれることもありますから。

申請は年間を通して受け付けているので、お子さんの進学以外にも金銭的に困ったときに、無利子での貸し付けを受けられるか相談してみるといいですよ。

参照元:男女共同参画局

●まとめ

「申請しなきゃもらえない、高校生向けの給付型奨学金7つと、無利子の貸付金制度2つ」いかがでしたでしょうか。

最後にもう一度まとめておきますね。

1:国による就学支援金
2:高校生等奨学給付金
3:夢を応援基金(ひとり親家庭支援奨学金制度)【ひとり親世帯が対象】
4:似鳥国際奨学財団
5:古岡奨学会【ひとり親世帯が対象】
6:みずほ農場教育財団【ひとり親世帯が対象】
7:あしなが育英会【親がいない子どもが対象】
8:生活福祉資金
9:母子父子寡夫福祉資金貸付【ひとり親世帯が対象】

1,2,4,8番の制度は一般世帯、困窮世帯向けで、残りはひとり親世帯が対象の制度です。

全て、自ら調べて申請しなければもらえない奨学金なので、お子さんの年齢に合わせて忘れずに申請計画を立てていきましょう。

多くの奨学金は併用して受けることができるので、あきらめていた私立高校への進学もできるかもしれませんよ!

またひとり親や困窮世帯にお得な情報があればお伝えいたしますね。

最後まで聞いてくれてありがとうございました。