
ひとり親になったら、国や自治体からもらえるお金やサービスがあります。
しっかりとチェックして申請しないと受けられない手当もあるので、ひとり親の方。これからひとり親になる方は以下を参考にしてくださいね。
自治体によって差があることも、あらかじめご了承ください。
ひとり親になったらもらえるお金
- 児童手当
…0~15歳の子どもを養育している親に対し、年齢と子どもに人数によって年に6回(奇数月)に支給される。
…児童扶養手当は離婚後、どのタイミングで口座変更すればいい?手順を紹介
…児童手当の受給事由消失届けって?離婚後の児童手当に関する手続きをぜんぶ紹介 - 児童扶養手当
…0~18歳を養育しているひとり親に対し、年に6回支給される。支給区分は不要人数や所得により「全額支給」「一部支給」「支給なし」の3区分に分けられる。
…児童扶養手当とは?金額や支給条件を、わかりやすく教えます!
…2019年11月より児童扶養手当、改正…詳細はこちら - 母子家庭の住宅手当
…20歳未満の子どもを育てており、家族が住む住宅の賃料が1万円を超えているひとり親に対して支給される、市区町村の制度。 - ひとり親家庭の医療費助成制度
…0~18歳(18歳になった最初の3月31日まで)までの子どもを養育するひとり親に対し、子ども・保護者の健康保険の自己負担分を地区町村が助成する。
…母子家庭の医療費について&医療費免除はいつまで?
- こども医療費助成
…中学生まで(市区町村によって異なる)を養育し、上記の医療費助成制度に該当しない場合、市区町村から支給される。(ひとり親でない家庭でも支給対象) - 特別児童養育手当
…20歳未満で精神又は体に障害を有する児童を家庭で監護・養育している父母などに支給されます。 - 障害児福祉手当
…20歳未満の子どもで、精神的な障害により日常生活を自力で送ることが困難な場合、毎月14,480円が年に3度支給される。 - 生活保護
…資産を一切所持しておらず、頼れる身内がいない、月の収入が国の定める最低生活費を下回っている場合に支給される。 - 遺族基礎年金
…18歳未満、もしくは20歳未満で障害年金の1級または2級を養育している、死亡した者によって生計を維持していた親。ただし、加入している年金によって対象者や金額が異なる。 - 児童育成手当
…18歳未満の児童を育成するひとり親で、対象になるのが離婚だけでなく、養育している親がDV保護法を受けているなどがある市区町村の制度。
…児童育成手当、東京、愛知、名古屋以外にも支給してくれる都市はある?
基本的に離婚後に、全て手続きが必要なものばかりです。
自分が該当するものをチェックして、面倒でも何度も何度も自治体の役場に足を運んで、手続きを終了させましょう!
特に児童手当と児童扶養手当、ひとり親の医療費助成はしっかりと申し込んでください。1回申し込めば終わりではなく、次の年から毎年8月に「現況届け」を出す必要があります。毎年夏休みに役所に出向くことになります。
また、児童育成手当は東京の一部の自治体と、愛知県と名古屋市にある制度ですが、その他の年ではない制度です。自治体によって名前を変えた別の支援制度があるので、「こちらの記事」でご確認ください。
また、家計が苦しいひとり親におすすめの、5つの割引制度も以下に紹介するので、ご覧ください。
ひとり親がチェックすべき、4つの助成や割引制度
- 寡婦控除
…死別・離婚後に再婚していない女性で、合計所得が500万円で、生計を共にする子どもの総所得金額が38万以下の場合、受けられる特別控除。 - 国民健康保険の免除
…さまざまな原因により、前年より所得が大幅に減少した場合に免除される。 - 上下水道料金の割引
…児童扶養手当・特別児童扶養手当・生活保護を受給されている家庭を対象に割引制度を利用できる。 - 保育料の免除や減額
…児童扶養手当を受けている家庭を対象に割引制度がある。
寡婦控除は確定申告の時にとても役立ちます。特に、ひとり親になってから児童扶養手当を受ける場合は、控除額が多いほど受けられる手当が増える可能性があるので、しっかりとチェックしておきましょう。
また、国民健康保険は所得が急に減った場合の急な措置です。2020年はコロナの影響で、国民健康保険料が申請すれば減るケースがあるので、そちらの詳細もご確認くださいね。
上下水道の割引は、お住いの自治体に問い合わせてみましょう。月に数千円で合っても、受けられる割引はとことん受けて、子どもの学費に回しましょう!
保育料はひとり親に対しての割引もありますが、2019年より幼児教育無償化制度ができたため、併用できるかは自治体に確認しましょう。
>>幼稚園無償化について。子ども園や認可外保育の場合はどうなる?
さいごに
ひとり親になると、お金がいくらあっても足りません。住居費や食費、雑費などで飛ぶように消えていきます。さらには子どもの習い事などの教育費もかかってくる上に、高校受験・大学受験を考えると…総額は子ども1人につき800万円ほどとなります。
更に、母は自分の老後の費用や住居費などを考えなくてはいけませんが…はっきりいってそんな余裕はありません。老後の自分のことを考える余裕がない。それがひとり親世帯の現実です。
今回の内容の10個の助成と4個の割引などを駆使して、とにかく教育費とどう捻出するか、計画的に頑張りましょう!
「ひとり親向けの8つの奨学金」の記事もごらんいただき、教育費をなんとか捻出するんです!
最後まで読んでくれてありがとうございました。一緒に頑張りましょう!