「何で離婚したの?」って質問、めっちゃ困りませんか?
「細かい理由が色々あるけど…うちの場合は…性格の不一致かなぁ?」
なーんてあいまいに答えると…「性格の不一致って(笑)子どもが成人するまで我慢できないの?」とか言われます。
言ってる方も深く考えてないんだろうけど、セカンドレイプはほんとにやめてほしい…
「ちょっと…うちの場合、暴力とかもあって、緊急な対応が必要だったんだ」
って言うと「離婚理由」はかんたんに納得。「暴力なら仕方ないよね」と。
でもねぇ、違うんだよ。暴力される前から、心はとっくに離婚してたんだよ。だから離婚理由は…よくわからないけど、「人の不一致」です。
離婚した他のみんなはどうやって答えているんだろう?と思って、今回は令和版の離婚理由、ランキングを作ってみました。
離婚理由を人に聞かれて困ったとき「うちは○○が原因だよ~」と軽めに答えられるいいものを、以下から探してみてくださいね。
も・く・じ
【令和版】離婚の理由ランキングベスト10ご紹介!
離婚の理由ランキングベスト10【令和版】!と銘打ったのには訳があります。
こないだね、手塚治虫の「シュマリ」を漫画アプリで読んでたら、シュマリが奥さんのことを殴りまくってるんですよ。
「んま~酷い!」と憤慨するも、漫画の感想のコメント欄を見ていたら、「この時代はどこの家庭でも家父長制で奥さんを殴るのあたりまえ」とありました。
女が殴られるのが当たり前の時代…ならこの時代、「殴られたから」は離婚理由にはなりにくいかもしれません。
今だって家庭内暴力が完全に解決したかというと、そうでもないけど…それでも昭和と現代では離婚理由はかわっていると感じたため、あえて「令和版!」と名つけてみました。
裁判所のデータによると、夫婦それぞれの立場の違いなのか?離婚の理由が微妙に異なります。
そのため、妻・夫それぞれの立場からベスト10をご紹介していきます。
離婚の理由ランキングベスト10【妻の場合】
- 1位 性格が合わない
- 2位 生活費を渡さない
- 3位 精神的に虐待する
- 4位 暴力を振るう
- 5位 異性関係
- 6位 浪費する
- 7位 家庭を捨てて省みない
- 8位 性的不調和
- 9位 家族親族と折り合いが悪い
- 10位 酒を飲みすぎる
1位の性格が合わないというのはいわゆる「性格の不一致」と言われる部分だと考えます。(私もこれ)
細かなことから大きな理由まで様々な要因がありますが、私の場合は「子育て・お金・生き方」についての考え方があわないと感じてました。
時代の元号が変わってもここはかわらぬ離婚理由の鉄板なんですね…。
注目すべきは、2位~4位までがDV(ドメスティック・バイオレンス)関連であることです。
生活費を渡さないのは経済的なDV、精神的虐待もモラハラや精神的DVと考えていいですよね。
4位の「暴力を振るう」はそのまま直接相手を傷つける直接的なDV。
奥さんの側からすると、離婚理由の鉄板は「性格の不一致」。後に続く理由はDVという緊急に離婚を要するケースって事です。
私…7位以外全部当てはまる…よく15年間も頑張ったと、褒めてください…
離婚の理由ランキングベスト10 夫の場合
次に夫側から申し立てられた離婚の理由をランキング形式でみてみましょう。
- 1位 性格が合わない
- 2位 精神的に虐待する
- 3位 異性関係
- 4位 家族親族と折り合いが悪い
- 5位 性的不調和
- 6位 浪費する
- 7位 同居に応じない
- 8位 暴力を振るう
- 9位 家庭を捨てて省みない
- 10位 生活費を渡さない
夫婦共に1位はやはり「性格の不一致」!
やっぱこれでいいんじゃん!「性格の不一致」で離婚理由になるじゃん!「子供が成人するまで我慢」とかできないほど、世の夫婦は性格の不一致で離婚しているんですよ!
赤の他人同士が一つ屋根の下で暮らすのですから、大なり小なり納得のいかない部分や不満はあると思います。
ただ、うちもだけど…「性格が合わない」という理由はとても曖昧で、その解釈も様々あるため細かな原因が積み重なって離婚に至るのだと解釈できます。
夫側のランキングで気になるのは、4位の「家族親族と折り合いが悪い」、7位の「同居に応じない」です。
やはり結婚すると女性は嫁にいく(=その家を継ぐ・家に入る・嫁ぐ)という文化と意識がまだまだ根付いており、夫婦2人だけではなくお互いの両親や兄弟、親戚との付き合い方も大事になります。
夫から妻に対して「うちの家に嫁に入ったのに、うちの親類と折り合いが悪い嫁はよろしくない」ってことなんでしょうか。…結婚したのは夫であって、その家族は視野に入れないのが普通ですからね。気が合わない親戚がいるのは仕方のないことだと思いますけど。
それがこじれてしまうと、離婚の理由になり得るということがこのデータから読み取れますね。
また本来は夫婦ふたりの問題であるのに、親や親戚が過度に干渉した結果余計にこじれてしまい、事態が悪化して離婚に至るケースも多いです。
私も子どもの奥さんに、口出ししすぎないよう気をつけよう(笑)
参考データ:裁判所/平成29年司法統計年報3家事編
うちもヤバい?7つのチェック項目みてみて!
一般的に、離婚問題へと発展してしまうケースは以下の通りです。
ご自分やパートナーは大丈夫ですか?以下の7つのポイントをチェックしてみましょう。
- 異性関係(不貞行為)のトラブルを繰り返している
- 金銭のトラブルが絶えない
- 夫婦どちらかが依存症(アルコール・ギャンブル・窃盗など)を抱えている
- 暴力(モラハラなども含む)を繰り返す
- 顔を合わせるたびに激しい口論になる(まともな話し合いやコミュニケーションがとれない)
- 自分の意志を曲げない(そもそも話し合いしたくない)
- 第三者の口出しが激しい
これらが発端となり、日ごろのすれ違いや不満が増幅して離婚問題へと発展することが多いです。
1~4はトラブルから実際に犯罪へと発展する可能性もありますので要注意です。
5、6は完全に夫婦間のコミュニケーションが破たんしてしまっています。ここに至るまでに家事育児協力や、共働きで経済力を支え合うなどの協力体制が築けたらいいですが…。1~4番のわかりやすい離婚の危機に比べると、わかりにくいのが5~7番。知らずにやっちゃってないか、気にかけてみてください。
7のように第三者、例えば自分もしくは相手の両親が過度に口出ししてくる場合、一旦こじれると修復できない可能性が大きくなります。
この7つのチェック項目に当てはまる気がする方は要注意。
1~4は極例ですが、5~7は意外と軽視されがち。離婚一歩手前の危機と認識して、修復に乗り出すべきです!
離婚を回避する方法
離婚を回避する方法として段階別にご紹介していきます。
日頃から注意しておきたいポイント
まず、日ごろから夫婦関係を考えるうえで注意したいポイントは以下の通りです。
これは…離婚したけれども、なるべく離婚せずに長く一緒に生きられたらと願っていた私が、数年間考えていた元夫への希望でもあります。
また、離婚してから
- 何かしてもらったら(家事や弁当・食事)その都度こまめに「ありがとう」を言う→感謝
- 今日はどんな1日だったか尋ねる→相手への興味
- 相手の良いところを探す(アラ探しをしない)→相手への興味
- 相手のことを素直に褒める→相手への探求心
- なるべく同じ空間で過ごしてみる(お互いに相手をよく知るため)→相手への興味
- 夫婦で同じことをする(料理など家事を一緒にする、テレビを一緒に見るなど)→共通の時間
- 旅行をする(普段と少し環境を変えるため)→共通の時間
- ケンカをしてしまったら、きちんと「関係を修復したい」と伝える→関係の改善
- 夫婦間で起こった問題の原因を話し合う(冷静に話し合うことが大切)→関係の改善
- 当事者だけではこじれてしまい、修復が難しいときはカウンセラー等専門機関(プロ)に相談してみる→関係の改善
- お互いの価値観の違いを受け入れる→人格の受け入れ
- 相手を尊重する(思いやる気持ちを持って接する)→人格の受け入れ
- 夫婦の生活スタイルの違いを受け入れる→人格の受け入れ
- 自分のこれまでの行動を振り返り改善する努力をする→関係の改善
- 1人でも生きていく自信を持つ(=精神的に相手に依存しないで自立する)→自分磨き
- 日頃から相談できる話を聞いてもらえる第三者をもっておく→自分磨き
- よく話す、会話を多くする→相手への興味
- 相手に期待し過ぎない→人格の受け入れ
ちょっと色で分けてみました。
- 相手への興味・関心
- 感謝の気持ち
- 夫婦共通の時間
- なにかあった時の関係の改善
- 人格の受け入れ
- 自分磨き
結婚して契約でしばったから、急に相手への興味関心をなくす人も多数。奥さん→家政婦と考える人の多くは、奥さんの人格への興味関心がなく、見下してますよね。→真っ直ぐに離婚コースです。
上記の18個…にかぎらず、相手に興味を持ってをお互いに実践することで、離婚は未然に防ぐことができるのではないでしょうか。
全ての項目を実践できなくても、自分でできそうだなと思うものからやってみることが大切です。
あと…離婚を経験したものとして反省点を挙げると…
「自分はこれだけやっているんだから、相手も同じようにして欲しい」といった気持ちは捨てたほうがいいです。
相手と自分はまったく違う人間であり、自分の思い通り動いてくれるとは限りませんからね。
期待して期待がはずれて怒るとかがっかりするとか、やっぱり「人格の受け入れ」に反するんですよ。
変えられるのは自分だけ。相手を変えるよりも自分が変わる努力をする方が早道なんです、どう考えても。
目の前に起こる夫婦の問題を相手のせいにしてしまうのではなく、自分事として捉える習慣をつけ、自分で改善する気持ちを持つことが大事なんです。
「自分事として捉える」というのは、自分を責めることではありませんよ!十分に頑張っているのに、それ以上に自分を律する必要はありません。
いま、自分でできることに目を向けて、自分が今後パートナーとどうしていきたいのか?を見つめ直し考えるだけでいいんですよ。
それでも離婚へと話が進んでしまう場合
前述した部分を気を付けていても夫婦関係の修復が難しいところまで来てしまい、離婚へと話が進んでしまう·····。
こうなってしまった場合でも、やっぱり「離婚したくない!」と思うのなら、以下の2つに気をつけましょう。
- 別居は避ける!
- どうしても家を出るなら、子どもを連れて出る(親権を取りたい場合)
この2つです。
一旦別居してしまうと、相手に気持ちがない場合の修復は極めて困難となります。というか、離婚の決定打になりかねません。
特に奥さんが身の回りの掃除洗濯家事全般を請け負ってる場合、いったん別居すると奥さんの家事開放感はすさまじく「え、二度と世話したくないんだけど」となります。結婚=家政婦契約の夫婦は、まずは夫が自分の家事炊事を経たなりに請け負うことが大事です。
そのうえで、最悪でも家庭内別居にすることや、数日間距離を置く程度にとどめておくべきです。
また、話し合いの機会をより多く持つことも大切です。
子どもを引き取りたいのであれば、子どもと別居は絶対に避けるべきだと思います。
ただ、こんなこと言ってられないくらい緊急を要する場合は、まずは身の安全をはかってくださいね。
話し合いをしないほうがいいケースとは?
離婚へと話が進んでしまう中で、離婚を避けるべく話合いをするときに、気をつけたいポイントをご紹介します。
- 相手が興奮しているとき
- お酒を飲んでいるとき
- 相手や自分が疲れているとき
- 時間のないとき
- 相手の不倫の証拠を見つけた直後(気持ちが激しく動き、動揺しているとき)
こうした場合に離婚を避けようと話し合いをしても、いい結果は得られません。
そればかりか…お酒の席では暴力に発展しやすいし危険。
不倫の証拠を見つけるなどしてお互いに興奮しているときは、本音とは違う議論で傷つけあうこともしばしば。
言いたい気持ちをぐっと飲んで、耐える期間を持つことをおすすめします。
また、育児中はママは常に睡眠不足です。「疲れ」もあるし「時間もない」状態。
緊急でないなら、離婚について話し合うのはお子さんが幼稚園や保育園に入って、ママが自分の時間を持てるようになってからがおすすめです。
- お互いに冷静になる
- 頭の中を整理する
- 今後どうするべきなのか見極める
- 話し合いができるタイミングを見つける
といったことに注意して、話し合いを進めていくと、一番冷静な判断ができると思います。
話し合いをするのに望ましいタイミングは?
話合いをするのに望ましいタイミングは、以下のようなときだと思います。
- お互いが冷静で落ち着いている
- 気持ちにも時間にも余裕がある
- 話合いをする準備を整えている(自分はどうしたいのか考えがまとまっている、相手に言いたいことを整理するなど)
こうした状態で、かつ前向きに今後のことを話し合うことが大切です。
離婚前に散々話し合った私に言わせれば…不満をぶつけあうだけでは何も解決しません。
また相手の気持ちをきちんと聞き入れ尊重しつつも、自分がどうしたいのかという気持ちや思いを大切にするべきです。
具体的な改善点などを出し合い、お互いの未来についてポジティブに話し合う努力をしましょう。
話し合いをするうえで一番大事なポイントは?
離婚の話し合いをするうえで一番大事なのは、冷静さを保つことです。
さらにもっとも大切なことは、話し合いの最中も相手に対する思いやりや感謝の気持ちを忘れないことです。
話し合うときは、その気持ちを常に表に出して相手に伝え続けることも重要になります。
- 冷静さを保つこと
- 相手に対する思いやりと感謝の気持ちを忘れないこと
この2点が離婚について話し合う際に最も大切なポイントです。
って言われても、感情的になっている不満ばかりの結婚生活。
「相手に対する感謝」とか「冷静」とか、難しい時もありますよね。
私が本当に「相手への感謝」と「冷静さ」を取り戻せたのは離婚してから数か月後。
後になって考えると、大事だったな~とは思うから皆様にお伝えするけど、できないのも現実です。
さいごに
私は離婚せずに、夫婦円満で子どもも愛情たっぷりな中で生きていきたいと願い続けていました。
それだけに離婚しないためにあらゆることを努力してきました。
けど、結局空回り。→離婚。
離婚して、改めて色々考えると…わたしって相手に期待しすぎていたなぁと感じます。
そして、相手が何を考えているか?をしばしば見過ごしてきたなって。
相手の考えを聞いて、相手の人格を受け入れ、自分以外の他者に期待しない。そのうえで、2人の時間をより良いものにするために努力する。
そんなことが、自分に足りなかったなと反省します。
皆様の結婚生活が、末永く、円満に続きますように。