配偶者暴力相談支援センターってどこ?夫や妻のDV相談先への連絡方法は?

夫から暴力を受けたとき、どこに連絡すればいいかわかりますか?

私は元夫から暴力を受けたとき、どうしていいかわかりませんでした。

ある週末の昼、突発的に夫から暴力を受け、

始めてのことだったし子どもも側にいたので、

パニックを無理やり沈静化させ、「大丈夫大丈夫」と、

その後予定通り家族で出かけていました…。

心の中では本当は、恐怖と怒りと悔しさとみじめさ…

結婚前の優しさはなんだったんだろうと自問…1人で泣きました。

でもね、子どもたちも暴力にびっくりしてて呆然としているのをみると、まずは子どもを落ち着かせなきゃ!と思っちゃうんですよ。

週末の忙しさ(母だけの)が終わって、夜に元夫の高いびきを聞きながら、

じわじわと恐怖がよみがえってきた。

  • このまま暴力が日常化したらどうしよう?
  • 抑止方法は?
  • どこに連絡したらいいの?
  • 警察とか、大々的にこられても困る。
  • 元夫の仕事に影響しても困る(経済的にも)。

そんな思いにもやもやしながら、まずは元夫側の親戚に連絡しました。

そしたら夫サイドの親戚から言われました。

「次の暴力があると怖いから、スグに自治体の相談センターに連絡して!」って。

え?え?

と、わけもわからず調べてもらった番号にかけ、あれよあれよという間にカウンセリング。

シェルター手配。

え?え?いや、そこまでじゃないんですが…っていうと、

「あなたはモラハラの常習的被害者ですよ?」と。

急に異世界にぶっこまれたかのようで、気が遠くなっていました…

当時次男の夜泣きがすごくて、ライター業も毎晩忙しく、全然眠れなかったし、

考えることを放棄し続けたつけがまわってきたんだなぁって、ぼんやりと思いました。

ほんというと、忙しすぎてそんなこと考える暇があるならば、1晩でいいからゆっくりと眠りたかった。

でも、カウンセラーにうながされて、決断する時がきたんだと思いました。

蓮、赤い服

エンジンかけたら後は早かった。

離婚までチョッ早で進めましたよ。

同じように、常習的被害者でありながらも自覚なく、

子どものために日常が穏便に過ぎることを願って動けないママのために、

すぐ近くにある支援センターのことをお伝えしようと、この記事を書いています。

も・く・じ

配偶者暴力相談支援センターってなに?

配偶者暴力相談支援センターとは、主に配偶者からの暴力(DV)に困っている方の相談に乗ったり、適切な支援を提供している機関です。

場所は、

  • 都道府県が設置する婦人相談所
  • その他の適切な施設

って感じですね。

また各市区町村にも各自治体が設置する適切な施設において、

配偶者暴力相談支援センターと同じ機能を果たす機関があります。

配偶者からの暴力の防止及び、被害者の保護を図るためこれらの業務を行っています。

配偶者暴力相談支援センターの主な業務
  • 相談を受ける
  • 適切な相談機関の紹介
  • カウンセリング
  • 被害者と同伴者の緊急時における安全の確保と一時保護
  • 自立して生活することを促進するための情報提供と、その他援助
  • 被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供と、その他援助
  • 保護命令制度の利用についての情報提供と、その他援助

「緊急時の安全確保」とか「被害者を保護」とか「保護命令制度」っていうのが、シェルターなんでしょうね。

わたしは結局元夫サイドの親戚に助けていただき、シェルターには入りませんでした。

カウンセリングはほぼ…強引に勧められました。

自分の人生の大きな変化が怖くて、「モラハラ」も「夫婦不仲」も認めたくなかったわたしだけど、

カウンセリングによって自分の考えや状況を整理することが出来ました。

今思えば、離婚の一歩を踏み出せたきっかけって、配偶者暴力支援センターだったんですよね、私の場合。

配偶者暴力支援センターはどこにあるの?

配偶者暴力支援センターは日本全国各地に設置されています。

市町村になくても、県レベルで設置されてるから、検索ワードを県にして探してみてください!

東京都の配偶者暴力支援センターの場所

ここでは東京都の場合をご紹介いたします。

東京都では、上記2つの機関が配偶者暴力相談支援センターとしての機能を担っています。

また、東京都の中の各市区町村レベルでの、

配偶者暴力支援センターの役割を担う機関は以下のサイトから捜すことが出来ます!

東京都の市区町村の配偶者暴力支援センター

全国の配偶者暴力支援センター

また、全国各地の配偶者暴力支援センターの役割を担う機関は以下の通りです。

(各リンクを押すとpdfファイルがひらきます)

※上記は平成13年4月に成立した配偶者暴力防止法により、配偶者暴力相談支援センターの機能を担う施設の一つとして位置付けられました

    調べてみて、こんなにもたくさんあるなんて知りませんでした。

    わたしは自分が渦中にいるときは、「市役所」⇒「相談センター」って感じで番号案内されたので、

    まずは市役所でもいいかもしれませんね。

    また、スグに電話したい!って方のために、以下に電話番号もまとめておきますね。

    東京都保健福祉局の電話番号先は?

    東京都保健福祉局の配偶者暴力支援センター相談先電話番号は以下の通りです。

    • 東京都保健福祉局の電話番号。
    • 女性相談センター 電話 03-5261-3110
      平日午前9:00~午後8:00(ただし年末年始、祝日を除く)
    • 女性相談センター多摩支所 電話 042-522-4232
      平日午前9:00~午後4:00(ただし年末年始、祝日を除く)来所相談は事前に上記の連絡先へ電話の上、予約して行きます。
    • 夜間休日の緊急の場合 電話 03-5261-3911

    東京ウィメンズプラザの電話番号先

    また、東京ウィメンズプラザの相談先は以下の通りです。

    • 東京ウィメンズプラザ 電話 03-5467-2455
      毎日9:00~21:00(年末年始を除く)

    東京ウィメンズプラザの相談先では、電話相談の他に、以下の相談も行っています。

    (上記電話にて要予約)

    • 女性弁護士による法律相談
    • 精神科医師による面接相談

    ※この面接相談は申し込みの際に相談員が現在の状況をヒアリングします。

    妻のDVに困っている男性のための電話番号先!

    調べてみたら、配偶者の暴力って、必ずしも「夫⇒妻」じゃないみたいなんです。

    「妻⇒夫」の暴力もあるんですよね。

    そこで、男性のための電話相談窓口も載せておきますね。

    • 電話 03-3400-5313
      電話相談 毎週月曜日・水曜日17:00~20:00(祝日・年末年始を除く)
      面接相談 毎週水曜日19:00~20:00(祝日・年末年始を除く、上記電話にて要予約)

    ※東京ウィメンズプラザでは電子メールによるご相談は受け付けいません。

    どういった内容の相談に乗ってくれるの?

    配偶者暴力支援センターとは具体的に、どんな内容の相談にのってくれるのでしょうか?

    また、相談したらどんな支援が得られるのでしょうか?

    蓮、赤い服

    配偶者から暴力を受けたといっても、その後の対応は人それぞれ…ちがいますもんね。

    配偶者暴力支援センターで相談できる内容。
    • 配偶者からの暴力で悩んでいるがどうしたらいいかわからない
    • 配偶者暴力から逃れたい
    • 配偶者暴力から逃れたが恐怖感が抜けない
    • 保護命令を申立てたいが方法がわからない

    こうした配偶者の暴力に関わる様々な相談に対して、

    必ずしも相談センターでスグに相談に乗ってくれるわけじゃなく、

    必要に応じてカウンセラーとか法律に詳しい専門家を紹介してくれるんですよ。

    もちろんその場でも相談員さんが親身に話を聞いてくれ、

    今後わたしが出来る行動のパターンを示してくれたりしました。

    また、暴力から逃れたい方の一時保護も行っています。

    いわゆる「シェルター」ですよね。

    蓮、赤い服

    シェルターに入ると、子どもが学校や幼稚園にいけなくなるって言われて、うちは断念しました。

    (自治体によって違うかも。聞いてみてくださいね。)

    が、緊急的に必要としている方にとっては重要な意味を持つ場所だと思います!

    ※一時保護については、婦人相談所が自ら行うか、婦人相談所から一定の基準を満たす者に委託して行う場合もあります。

    こんなことないから安心して

    また、色んな理由で相談先を知ってても、相談に消極的なママも多いですよね。

    わたしもそうでした。

    • 相談機関に相談したら即離婚や家を出ることを強要されるんじゃないか?
    • アドバイスや指導に従わなければならないの?
    • うちの内情を知られるんじゃ…
    • 調査員とかがうちまでしょっちゅう様子を見にきたりしない?

    と、こんなことが心配になっちゃうんじゃないでしょうか?

    全て、心配要りませんでした。

    相談員は基本的に暖かくて優しかったし、

    秘密厳守を旨としているため、相談員さんたちも「匿名」なんですよ。(自治体によるかも)

    顔は合わせているのにね。

    ただ、その気遣いに安心していました、わたしは。

    まずは勇気を出して、信頼して相談してみてもいいと思いますよ。

    それ以外に、夫や妻の暴力相談できる場所は?

    配偶者暴力支援センター以外にも、電話とかで配偶者の暴力に関して、相談できるところはあります!

    DV相談ナビ

    • DV相談ナビ (内閣府男女共同参画局) 電話 0570-0-55210

    配偶者からの暴力に悩んでいることを、どこに相談すればよいかわからないという方のために、

    全国共通の電話番号から相談機関を案内するDV相談ナビサービスというものがあります。

    発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送され、直接相談ができます。

    匿名の相談もOKです。

    ※相談窓口への転送は、相談窓口の相談受付時間内に限られます。

    女性の人権ホットライン

      平日午前8:30分~午後5:15分(祝日・年末年始を除く)

      女性の人権ホットラインは、配偶者やパートナーからの暴力、職場等のセクハラ、ストーカー行為といった女性をめぐる様々な人権問題についての相談を受け付ける専用相談電話です。

      電話は最寄りの法務局・地方法務局につながります。

      相談は、女性の人権問題に詳しい法務局職員又は人権擁護委員が受けてくれます。

      ※相談無料、秘密厳守

      法テラス

       〇法的トラブルの場合 電話:0570-078374 IP電話 03-6745-5600

       〇犯罪被害にあった場合 電話 0570-079714 IP電話 03-6745-5601

      平日の午前9:00~午後9:00、土曜日の午前9:00~午後5:00(祝日・年末年始を除く)

      調べてみたら、こないだ記事にまとめた法テラスも、

      そういえば、配偶者から暴力を受けた場合の、離婚時の慰謝料相談とか、

      スムーズに案内してくれてたなぁと思い当たりました!

      >>法テラスで無料相談する方法!電話ですると費用がかかる

      その他民間のサービス

      • よりそいホットライン(一般社団法人社会的包摂サポートセンター )電話 0120-279-338
        24時間通話料無料、携帯電話(PHS)、公衆電話からもOK

      ※緊急性が高いものについては迷わず警察へ(事件発生時)110番してください!

      平日午前8:30~午後5:15(祝日・年末年始を除く)

      ※原則東京都に在住・在勤・在学の方を対象にしています。

      さいごに

      離婚して数年たって思います。

      物理的な暴力も怖かったけど、本当に怖かったのは、精神的な圧迫感の方だったなぁって。

      なんか、時間が経って落ち着いたと思っても、やっぱり今でも高圧的な男性が怖い。

      人の意見を聞かない男性が怖い。

      女ってだけで「家事力」「調理力」「育児力」を求め、それを評価対称にする男性が怖い。

      女性を馬鹿にして、見下して、愛玩物として都合のいい状態で側に置きたがる男性が怖い。

      そして世の中にそんな男性がたくさんいることが、怖いです。

      こうした記事を書きながら、過去の自分を思い出して涙が出るほどに。

      心の傷が癒えるのに時間はかかるかもしれないけど、

      現状を変える一歩を踏み出せば、

      また、未来に希望をいだくことができる。

      結婚していた時思っていました。

      「わたしの人生、こんなもんか。つまらなく終わったな」って。

      離婚したとき思いました。

      「未来白紙!どんな人生にしよう?わくわくする!」って。

      わくわくするほどに、パパとの別離に傷ついた子どもたちに悪いと思ったけど、違いました。

      母がわくわくして、未来に希望を描いていると、子どもはママのわくわくを感じ取って、幸せに向かって生きる姿を目に焼き付けます。

      そして自分も自分の力で、幸せに向かってわくわくしてくれ始めました。

      子どもの性格、ママの生き方や状況にもよるから、単純に「離婚しろ」とすすめたいわけじゃないです。

      ただ、

      「夫といるのが苦しい…けど、このまま何事もない風をよそおって、せめて子どもが成人するまでは…堪えよう」

      という以外の選択肢も、すぐ近くにあるってことをお伝えしたいです。

      苦しい方は、一度相談してみてはいかがでしょうか?

      以下の記事もごらんください!