2018年の現行法では、夫婦が別姓を名乗ることは認められていません。
結婚すると、妻が夫の姓を名乗ることが日本では一般的。
ですが女性の社会進出にともない、夫婦が別姓で婚姻したいというニーズも高まっています。
そういう夫婦は「事実婚」を選ぶことになるのですが…
事実婚では、子どもに関して「苗字」「戸籍」「認知」「相続」「扶養」の面で不安がありますよね。
今回は、特に不安の大きい「夫婦別姓のときの子供の姓(氏)」に関してお伝えしていきますね。
父親と別姓ではいじめにあわないか…という点も密着して調べてみました。
も・く・じ
夫婦別姓にすると子どもの姓はどうなる?
夫婦別姓は現行法では認められていませんが、
時代のニーズで法整備がすこーしずつ進んでいるようにも見えます。
その上で、「夫婦別姓だと、子どもの姓は?」という問題の解決策も提示されています。
夫婦別姓での婚姻の際に、あらかじめ子どもの姓を決めておき、複数の子どもが出来た場合は兄弟で姓を統一する。
出典元:法務省HP
婚姻時に、子どもにどちらの姓を名乗らせるか決めておき、
兄弟で姓が違わないようにするってことですね。
法務省さん…なるほどです!
父親、母親のどちらかと苗字が違うといじめられる?
結論から言うと、
両親のどちらかと苗字が違っても、いじめられはしません。
というか、それだけがいじめ発生の原因になるとは言い切れないってこと。
- 弱みにつけこんでからかってくる子ども。
- 普通と違うことをしつこく追及してくる子ども。
こーゆー子たちの攻撃対象になることは、十分に予想できます。
学校で子どもがこうした攻撃にあったときに、
強く対応できる心の強さを育てていくことで、
「いじめ」という事態は避けることが出来るでしょう。
が、お子さんの心の傷・モヤモヤとして残る可能性はあります。
両親と苗字が違ってもいじめられない方法
- 事実婚や、夫婦別姓の絶対数が増えればいい
- 苗字の違いを子ども自身に伝える
- 保護者同士で苗字が違う理由を伝える
結論から言うと、両親と苗字が違っても、それが直接「いじめ」の理由になることはごく稀。
少ないです。
もちろん、イジメのきっかけになることも十分ありえます。
いじめまで行かなくとも、からかいだけで子どもがいやな思いをすることも考えられます。
しかし、大人も子どもも、この人間ひしめく社会で生きていく中で、
「他人から何を言われようとも、自分は自分。気にしない」という強い心を持つことが大事。
自分と境遇の違う他者は、傷つくとも知らずに好き勝手なことを言います。
気にしていたらきりがない。
その強さを、子ども自身が身につけていけるよう、親はサポートをしましょう!
事実婚や、夫婦別姓の絶対数が増えればいい
「サポートしましょう!」と言いつつも、社会の変化もやっぱり期待。
事実婚が増えればいいんです。
実際に結婚して見て思ったけど、日本って先進国と思われがちだけど、家庭内はバリバリ「封建社会」が残ってます。
家庭内での女の地位の低いこと低いこと。
掃除婦、家政婦、飯炊き女、子守女、母親扱い…
女の立ち位置の低さ、言い出したらきりがありません。
性的なことも含めたら、もっと酷い言い方もできますよね。
大げさに言ってるわけじゃなく、結婚してる見回していても、
やっぱり「女って【下】に見られてるな」と思える日本社会の現状。
「結婚」によってその現状が浮き彫りになることが多いように感じるため、今後ますます「事実婚」が増えればいいのにと願います。
夫婦別姓。
子どもも別姓で、性別が違うことがめずらしくなくなれば、子どもたちもそれほど気にせずいられますよね。
苗字の違いを子ども自身に伝える
子どもって自分のおかれている環境を「それが当たり前」と考える柔軟性がすごいですよね。
うちの長男は「=死?」と言われる難病疾患ですが、
小さいうちに「あなたの病名は◎◎。赤ちゃんの弱い時期に病気に打ち勝ったから、強い身体で一生を生き抜く!誰よりも強いからだ!」
と伝え続けたら、「自分は誰よりも強い!」と自信を持っているように見えます。
「苗字が違っても、パパとママに望まれて、愛され続けている幸せな子だよ、あなたは!」
と伝え続けることで、他者のからかいにも強く対応できる心を持てるのではないでしょうか。
保護者同士で苗字が違う理由を伝える
保護者同士で話す機会があるときに、
「うちは事実婚だから苗字が夫婦で違うんだよね。子どもはママの(パパの)方の苗字なの」
と一言伝える効果は大きいと思います。
大人でも子どもっぽく好奇の目で見る人もいるけど、スルー!
事実婚とはいえ夫婦で団結して、「うちは愛情あふれる家庭!事実婚でもいいんだ!」と貫きましょう。
事実婚を選択した理由にもよりますが、ママの仕事上の苗字が関わることが多いため、
それをそのまま説明してもいいですよね。
親が堂々と別姓に対応している姿を子どもに見せることで、
子どもも「俺別に、悪くないんだ」と強気で行くことが出来ます。
それでも子どもがいじめられたら
もし、事実婚や他の事情で、夫婦別姓からの子供の姓の違いを理由に、
子どもがからかわれていじめられたら…
- 相手の子の親に相談する
- 学校の先生に相談する
- 周囲に話す
私なら、こうします。
悪いことをしているわけではないので、堂々とした対応がいいとおもうんです。
「相手の子の親…上手く伝えられない」と怖いですよね。
わかります。
私も上手くいえないだろうし、もじもじしちゃいそうw
ベストは「先生に相談する」です。
ホームルームの時になど、上手に話して聞かせてくれるかもしれません。
また、相談ではなく、何気なく周囲の親に愚痴っぽく言っちゃうのもいいと思います。
「別姓が理由でクラスでいじめられてるって子どもが話してるんだ~気が重い。悪いことしてるわけじゃないのにね」と。
倫理感のある親御さんならば、そのセリフをきいて我が子に、
「いじめてないか」「別姓ゆえにいじめるのはいけないこと」と伝えてくれるはず。
それでも動かない親御さんもいますが、
倫理的な教育をされた家の子が、味方になってくれる可能性は出てきます。
味方ができることで、お子さん本人も、本音の強気で対応できるかもしれません。
あっという間に形勢逆転できるのも子どもの世界のいいところ。
夫婦別姓は罪ではない
大切なのは、夫婦別姓が悪いことじゃないってこと。
生き方の選択肢の一つであって、悪いことをしているわけじゃない。
攻められたりいじめられる理由にはなりません。
それを念頭に堂々と対応することで、子どもの環境は大きく左右されると思うんです。
何が原因だろうとイジメは起こります。
イジメのない世界はないと思っています。
もし、夫婦別姓で、子供の姓が親と違うことでいじめられて、子ども自身が辛い想いを抱えていたら、
それが辛くなくなるまで学校を休ませるとか、転校で環境を変える選択もありだと思います!
「負け」でも「逃げ」でもない。
自分を貶めて支配しようとする人とは、誰だって一緒にいたくないですよね。
転校は「離婚」みたいな(笑)正しい避難方法だと思います。
人生を取り戻すための。
それも正解の選択肢だと思いますよ。
夫婦別姓を理由のイジメがなくなることを、心より願います。
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